プロセス指向の大切さ

自分は「プロセスを楽しみ、結果に満足する」というポリシーを持っていて、これを常に意識している。


世の中には、結果主義が萬栄していて、結果だけを追い求めて、その他のものは二の次にしてしまう風潮がある。


結果が出るまで諦めないという意味で使われることが多いとは思うし、自分も目標を達成させるという意味では、結果主義だ。


しかし、プロセスを忘れて結果に走ることで、失われるものが多くある。それどころか、目標にまで到達できるはずが、プロセスを間違えたが故に目標に到達できないということまである。




ダイエットの場合を考えてみると、ダイエットをしたい人が、トレーナーにお願いして、ダイエットを始める場合に、トレーナーがそのダイエットをしたい人が現在どういう状態なのかを把握して、そのプロセスにあったメニューからはじめなければならない。


ダイエットをしたい人が、日頃から比較的運動をしている人なら、ランニングから始めてもよいかもしれないが、運動をまったくしていない人がランニングから始めてしまうと、ハードルが高すぎて、心労も多くなり、続かない。運動をまったくしていない人からは、ウォーキングから始めて、十分に体力がついてからランニングを始めるといったことが必要だ。


しかし、トレーナーの中には、ランニングから始める人がいたり、ランニングすることがいかに重要かを説く人がいたり、見当違いのサプリメントを推薦してみたりといった状態なのが、プロセスを無視した姿だ。


もちろん、これは例えなので、スポーツではきっちりプロセスを意識した対応がされていると思うが、健康問題、お金の問題、組織の問題など、目に見えにくい部分では、特に、プロセスを無視した対応が多くみらる。



プロセスの不一致による弊害が起こりやすいものの代表としては、書籍などがある。

本は、ある一定の大多数のために書かれるため、個人に応じた内容にすることはできない。

言葉も著者側のボキャブラリーになり、マス単位のために抽象的になる。


当然といえば、当然なのだが、読者が自分のプロセスに応じた書籍を選択しないと、読み終えてもよくわからなかったり、頭でっかちになり、実感もない学説を人に説いたりするようになる。


どんなにすごい書籍でも、自分のプロセスにあっていないものは、効果が薄く、場合によっては、ハードルが高すぎると感じて、せっかく成功していたものが、失敗に終わってしまうということまである。




昼は心地よく緊張する仕事が大切で、夜はリラックスすることが大切なのに、ストレスがないリラックスばかりを説き、昼までリラックスすることに注力したり。


不眠症の人に、寝れそうな時に寝ることのほうが大切なのに、早寝早起きが大事だと言って、それを信じ込んだりと。

プロセスを無視した、不一致による弊害が現代社会には溢れかえっている。


マスメディア対個人なら受け取る個人側が自分のプロセスを判断しなければならないが、一対一のアドバイスをする人がプロセスを無視することも多い。



まず、自分の目標が何なのかをはっきりさせて、そのために必要なものを把握して、自分の状態と照らしあわせてみて、自分の現在の位置を把握する。そして、今の自分の欠けているものを自分のできる順に補っていく。


成長と同時に、次のステージにあがり、そのステージにあった人や本やメディアがそこに存在するので、そこから情報を得る。


自分のプロセスの後でも意味がないし、先過ぎても心労が大きくなる。



1メートルの壁を乗り越えたことが無い人が10メートルの壁を乗り越えられるはずもない。


まず、1メートルの壁が何なのか、自分は今何メートルの壁を越えれる力があるのか、同じ1メートルの壁でもどうやったら楽しく乗り越えられるのか、というプロセスをしっかりと考えれば、楽しみながら目的を達成することが可能なのではないだろうか。

まず、プロセスをしっかりと意識することから始めてもらいたい。

今まで見えなかったものが見えて、達成できないと思っていたことが、できると思えるようになるかもしれない。