現代病の一つとしての「目的不足病」
何かを習得しようと思った時、一番大切な事は「目的」ではないかと思う。
例えば、語学。
中学から高校と大学まで合わせると、10年間勉強に費やすことになる。
しかし、僕も含めて僕の周りに10年間英語を勉強してきても、英語ができない
人が多い。
片や世界を見回してみると、小学生ぐらいで英語ができる子供がいたりする。
その子は、生活してくために必要だから英語ができるようになったそう。
もし、かりに英語を使わなくてはいけない状況になっていれば、僕でも英語を
使えるようになったんじゃないかと思う。
このことから考えることは、英語を使う状況になるはっきりとした目的があれば
英語を習得するのにそれほど苦労はしないのではないかと思う。
目的があれば、使う状況から単語も限定され、限定された単語を何度も使う状況
になる。同じ単語を何度も使っていると覚えられるので、覚えた単語を中心にして、
さらに単語を増やしたり、センテンスにつなげたりできる。
ここでは、語学の目的だが、国全体でも理念やビジョンという目的がなく、
会社や組織でも目的を失っているか、手段と目的を間違っているかに陥って
いるのではないかと思うことが多々ある。
目的は、本来とてもワクワクできるものであり、個人では夢であったり、団体
ではビジョンであったり、形は変わっても目的があるからこそできる事がある。
また、目的を達成するためには、その手段の必要に迫られたりすることで、課題が明確に
なり、戦略や戦術を練ることで、想定力や構想力また計画性といったものが身につく。
僕もそうだが、もっともっと目的に対して考えて、磨きをかけて、メンテナンス
していく必要があるのではないかと思う。